約 1,253,226 件
https://w.atwiki.jp/pokepuratina/pages/71.html
たいせつなもの 名称 効果 入手方法 ぼうけんノート これまでの冒険の様子が記録されている 冒険の始まりにママから貰う おとどけもの コトブキシティにいるライバルに渡すとタウンマップが貰える フタバタウン バトルレコーダー 勝負を記録できる コトブキシティでハンサムから貰う タウンマップ いつでも手軽に見ることが出来る便利な地図 トレーナーズスクールでライバルから貰う アクセサリーいれ 色とりどりのアクセサリーを綺麗にしまえる コトブキシティで貰う ひきかえけん1 ポケッチを貰う為に3枚必要となる引き換え券の1枚 コトブキシティ ひきかえけん2 ポケッチを貰う為に3枚必要となる引き換え券の1枚 コトブキシティ ひきかえけん3 ポケッチを貰う為に3枚必要となる引き換え券の1枚 コトブキシティ ボロのつりざお 古くてボロい釣竿 コトブキシティ-218番道路ゲートにいる、釣りの人から貰う コダックじょうろ 水をかける道具。ふかふかの土に埋めた木の実をすくすく育てる ソノオタウンのフラワーショップで貰う はつでんしょキー 谷間の発電所の扉を開け閉めする大きな鍵 ソノオの花畑でおじさんから貰う たんけんセット 探検に役立つ便利な道具が入った袋 ハクタイシティのちかおじさんから貰う じてんしゃ ランニングシューズよりも速く走ることが出来る ハクタイシティのサイクルショップで貰う ともだちてちょう 友達を登録したり遊んだことを記録する 初めてポケセンの地下のエスカレータを降りた時貰う バトルサーチャー 戦いたいトレーナーを教えてくれる 207ばんどうろの北側でコウキorヒカリから貰う(右も左も同じ) ポフィンケース お料理で作ったポフィンを保存する ヨスガシティのだいすきクラブで貰う いいつりざお 新しくていい釣竿 209番道路の釣りおやじから貰う シールいれ ボールカプセルに貼り付けられるシールが入った入れ物 ズイタウンの民家で貰う コインケース ゲームコーナーで手に入れたコインを50000枚まで入れられる トバリゲームコーナーの左の民家で貰う ルームキー リッシ湖の畔にいるお姉さんに渡すと「しろいビードロ」が貰える グランドレイク(ダウジング) ひでんのくすり 210番道路のコダックの群れに使う リッシ湖のほとりでシロナから貰う こだいのおまもり カンナギタウンにいるシロナのおばあちゃんへ渡す道具 210番道路でシロナから渡される ギンガだんのカギ ギンガ団アジトのセキュリティを解除する為のカードキー ギンガ団倉庫 ポケトレ 草むらに隠れているポケモンを探し出せる マサゴタウンでナナカマド博士から貰う(シンオウ図鑑完成後) すごいつりざお 最新の凄い釣竿 ファイトエリア北西側ゲートの近くにいる釣り人から貰う(全国図鑑入手後) みかづきのはね 月のような輝きを放つ羽ミオシティの子供の悪夢を振り払う まんげつじまでクレセリアに会う グラシデアのはな シェイミにつかわせるとフォルムチェンジする夜と氷状態ではつかえない 映画館で貰ったシェイミをソノオタウンにいる人にみせる ひみつのカギ ロトムのフォルムチェンジに必要なカギギンガハクタイビル1Fで使用 配布(08/9/28~08/11/4・09/1/16~09/3/2)最大5回、20人までおすそわけができる メンバーズカード ミオシティのはとばのやどに入るのに使う (08/12/1~09/1/15)まで配信 オーキドのてがみ うみわれのみち、はなのらくえんに行くのに使う (09/4/18~09/5/11)まで配信
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/208.html
レス番号 作品名 作者 補足 1-687 My Prayer~FP lily~ 生駒◆ZU7CldKWo2 固い絆で結ばれたラブとせつな。そんなふたりに嫉妬を覚える祈里だったが… 1-920 雨のち曇りのち晴れ=幸せ 1-920 祈里の日記。晴れる日は来るのか!? 2-347 【愛してると言って~ラブ祈里ver】 2-347 孤独を感じるラブ。そんな彼女に祈里は… 2-457 【祈里より、愛を込めて】 2-457 ブッキー視点でお送りする、人生初めての〝プレゼント大作戦!〟 3-170 【Love Story~優しいあなたへ】 3-170 1-920、2-457参照。気持ちに答えるラブ。不器用だけどね 3-256 『star story』 生駒◆ZU7CldKWo2 ガチ百合。星空と色彩と淡い恋心。引っ込み思案でもいいの… 3-306 【star story ~setsuna side~】 生駒◆ZU7CldKWo2 祈里の感情に気付いたせつな。ごめんブッキー。誰にも渡さない… 4-3 【Angel Heart】 4-3 駆け付けるナース祈里! 4-71 【太陽を照らすもの】 恵千果◆EeRc0idolE 久しぶりのドッキドキLOVEデート! 5-260 『Many, many....』 生駒◆ZU7CldKWo2 物知りブッキー。どんぐり知識も豊富でシフォンも大喜び。そんな中、ふと思い出す事が… 6-3 【ラブの微笑み】 6-3 日常の変わらない生活こそがあたしの幸せ。あなたと会えるのも…幸せ。 6-196 「not satisfied」 ◆BVjx9JFTno 18禁 ラブちゃんと二人きり。ずっと望んでいた。そして、今…。期待を胸に秘め、告白する。 8-210 【恋の成長期】 8-210 14歳。色んな経験をして、大人への階段を上っていきます。無邪気だったラブにも兆しが… 避-219 ちゃいるど・ぷれい 一路◆51rtpjrRzY 18禁 初めてのラブッキーSSはとんでもない展開になってしまいました。が、H好きな同志には読んで頂きたい… 避-262 チャイルド・プレイ 一路◆51rtpjrRzY R-21、ハードSM。閲覧注意、自己責任で。避-219続き。暴力的な描写あり。 酒-661 【おしくらまんじゅう】 一路&恵千果 18禁 いたずら心が発展して、いつの間にやら濃厚な関係に。寒気の中、二人は歓喜に酔いしれる。 11-51 【Best friend】 11-51 きらめく水面とあなたの笑顔。ときめく想いと健気な恋心。淡くせつなく、祈里は信じ続ける。 避2-527 【ラブちゃんだいすき】 避2-527 いつだってそばに居てくれた。今はまだ幼いふたりだけど、これからもずっと寄り添い合えるそんな関係でいたい。幼馴染みで、親友で……大好きなあなた。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1152.html
東せつな・カレンダーツイート2015 10月 【10月1日(木)】今日は『衣替え』。秋から冬に備えた準備の一つで、古くからの伝統行事でもあるそうよ。ピンクのジャケットに袖を通すと、なんだか気持ちが引き締まる気がする。でも大きく実感するのは校門を潜ってからなの。同じ制服を着た学校のみんなが、今の自分の姿を教えてくれる。まるで、秋に咲く花のように。 【10月2日(金)】今日は『豆腐の日』。豆腐の数え方を“丁と呼ぶのは知ってるわね? これは豆腐を切り分ける際に、必ず真ん中から半分こにするからだそうなの。そして一丁とは豆腐二切れのこと。一切れだと半丁と呼ぶんですって。その昔、豆腐はとても貴重で高価だったそうなの。分けることを前提とした食べ物なのね。 【10月3日(土)】「女心と秋の空」。高気圧と低気圧が交互に通過するから秋の天気は変わりやすいの。昔は男心って言い回しだったそうよ。「女心と冬の風」って英国の諺と混じって今の形に定着したんですって。人の心は移ろいやすい。いい意味ではないけど、澄んだ冬の風や綺麗な秋の空に喩えたところに希望を感じるわ。 【10月4日(日)】今日は『世界動物の日』。動物愛護と保護を目的とした記念日なの。この世界の宗教に「神の前に人も動物も平等である」って教えがあるそうよ。神の前ではともかく、人の前では中々そうもいかないもの。愛される子がいる一方で虐げられる子もいる。だからブッキーは動物の痛みと向き合おうとしてるのね。 【10月5日(月)】公園の木々が少しづつ色づいてきたわ。紅葉って不思議。葉が枯れる過程で染まるとか、緑が抜けて元の色が出てくるとか、色々言われてるけどそうじゃなくて。同じ樹の葉でも、よく見たら一枚一枚の色が全て違うの。陽の当たり方や風の抜け方。わずかな経験の違いで、自分だけの色になるから綺麗なのね。 【10月6日(火)】興奮気味のラブがダイニングに私を呼ぶの。テーブルの上には立派なキノコが2本。とても高価な物らしいわ。「マツタケはキノコの王様だから、こうやって拝んでからいただくんだよ」こうね? と手を合わせてお辞儀したらラブとお父さんとお母さんが大笑い。もう、からかったのね! でも美味しかった。 【10月7日(水)】白詰草女子学院の文化祭はとても盛大だそうよ。ブッキーのクラスは演劇で、しかも白雪姫に選ばれたんですって。「どうしよう、わたし自信ない」なんて言ってたけど、きっと大丈夫。みんなで観に行くわ。そんな話をしてたら美希が寂しそうな顔をしてたの。鳥越学園の文化祭では一般の人は入れないのね。 【10月8日(木)】今日は二十四節気の『寒露』。長い雨が終わり、秋が深まっていく頃。大気の状態が安定して、空気が澄んだ秋晴れの日が多くなるそうよ。星と違って空を意識して見上げることは少ないけど、たまにはゆっくり眺めようかしら。雲はたえず動くから、空の様子はその場限り。二度と同じ景色は見られないのね。 【10月9日(金)】今日は『世界郵便デー』。1874(明治7)年のこの日、全世界を一つの郵便地域にすることを目的に、万国郵便連合が発足したんですって。郵便を通じて世界が一つの輪に繋がった日なのね。言葉や文化の違いを克服し、山や海を越えて。いつかラビリンスのような、パラレルとだって繋がれるといいわね。 【10月10日(土)】今日は『目の愛護デー』。「せつなの視力はいくつなの?」って聞かれたけど、数値はよくわからないの。「検査表の一番下の記号に付いた埃くらいは見えるわよ」って答えたら、みんな唖然。視力を上げるコツ?「目の中の毛様体筋を鍛えて水晶体を引っ張るの」って答えたらみんな愕然。難しいかしら……。 【10月11日(日)】今日は『ウィンクの日』。「街に出て積極的に異性にウィンクして回るといいでしょう」ですって。なんだか恥ずかしいけど、それでみんなが幸せになるならやってみようかしら。鏡で一晩練習してから、まずはクラスの男子に試してみたんだけど、真っ赤になって卒倒しちゃった子もいたの。難しいのね……。 【10月12日(月)】今日は『体育の日』。四つ葉町公園で町内大運動会が開かれるの。私はリレーと長距離走。ラブと一緒に二人三脚にも出るわ。ラブは障害物競走とドーナツ食い競争よ。「どうして変わったのばかり選ぶの?」と聞いたら、「その方が楽しいと思って」ですって。女の子は少ない競技だと思うけど、ラブらしい。 【10月13日(火)】今日は『サツマイモの日』。公園のキャンプ場を借りて、落ち葉で焼き芋を作ることにしたの。火の中に芋を投入すると思ったんだけど、違うのね。熾火(おき火)と言って、灰のようになってから芋を埋めていくの。そうすることで、ゆっくりと時間をかけて甘く焼きあがるんですって。ほんと、美味しいわ! 【10月14日(水)】コスモスがたくさん咲いてる場所を見つけたの。コスモスとは「美しい」って意味で、漢字では『秋桜』と書くそうよ。普段は目立たないけど、ある時期に一斉に美しい花を咲かせる。確かに似てるかも。「黒いコスモスはチョコレートの匂いがするって知ってる?」って、ラブは秋でも「花より団子」なのね。 【10月15日(木)】今夜の夕ご飯は秋の味覚の一つ秋刀魚の塩焼きよ。鯵とか鯖とか大抵の魚には漢字一文字が使われるのに、どうしてサンマは違うのかしら? 調べてみたら昔は?と書いたそうなの。お祭りになるほど喜ばれた魚って意味ね。大正10年に『秋刀魚の歌』って詩で定着したんですって。魚の名にも歴史あり、ね。 【10月16日(金)】高く澄んだ空に無数の小さな雲が浮かんでいたの。「あれはいわし雲かな。あれ、さば雲だっけ?」私もそこまではわからないわ。うろこ雲というのもあるそうね。どうして秋の雲には魚の名前が付くのかしら?「食欲の秋ってことで、お腹が空くからじゃない?」って、雲を見て食欲がわくのはラブくらいよ。 【10月17日(土)】シフォンにせがまれて“どんぐり王国”に来たの。ラブ達の子供の頃の遊び場のことよ。どんぐりなんて集めても使い道は無いのに、見つけるたびに嬉しいの。小さな子にはこれが宝物に見えるのね。落ちたてのどんぐりは艶があってとても綺麗。まるで森の宝石のよう。これラビリンスに植えてみようかしら? 【10月18日(日)】行楽の秋。家族で温泉旅行に来てるんだけど、「せつな楽しい?」って聞かれて、一瞬、返事に詰まってしまって……。嬉しいけど、楽しいのかどうかわからない。何もしてないと不安な気持ちになるのは性分なのかしら。「温泉は地球の体温なんだよ」ってラブが話してくれた。この時間を大切に過ごしたい。 【10月19日(月)】秋の夜長っていうけど、本当に夜が長いのね。「ダンスの練習もできないし」って、でも勉強ならできるでしょ。「夜はゆっくり眠れるけど」って、ラブは年中よく寝てるじゃない。「トランプしよう」って、さっきまでテレビ観てたのにまだ遊ぶの?「夜食作ってあげるから」って、その手には乗らないわよ。 【10月20日(火)】今日は『リサイクルの日』。「廃品を再利用しよう」って運動なんだけど、決して特別なことじゃない。使った水が川から海に流れ、雨になって降ってくるように、自然の全ては姿を変えながら循環しているの。人間が作った物は、再利用しないとその流れを止めてしまう。それは世界の一部を失うことなのね。 【10月21日(水)】昨日の夕ご飯はラブ特製きのこハンバーグシチュー。「秋を演出してみたの」って、それどころじゃない。これ本当に美味しいわ。そんな感想を伝える前に、ラブがニマリ。ふぅん、美味しいのはわかってるって顔ね? なんだか悔しい。私もきのこを使って美味しいコロッケを作るんだから! 難しいかしら。 【10月22日(木)】今朝の空は澄んでいて綺麗。何かいいことがありそう。「爽やかな」というのは、秋晴れの表現なんですって。「のどかな」というのは、陽射しが柔らかな春の表現。どちらも空の状態にも、人の心にも使われるわ。天候は人の心に似てるもの。もし嫌なことがあっても、今日は雨だと思って乗り越えましょう。 【10月23日(金)】公園でお散歩してたら、とてもいい香りのする場所を見つけたの。金木犀っていう、小さなオレンジ色の花がたくさん咲いていたわ。今朝行ってみたら、その花が散ってしまっていたの。それは寂しいけど、地面に積もった花びらが朝日を反射して、金色に輝いていたの。とても綺麗で、尊い光景に見えたのよ。 【10月24日(土)】今日は二十四節気の『霜降』。朝晩の冷え込みが厳しくなり、初霜が降りる頃。どうして雪は「降る」のに霜は「降りる」と書くのかしら? どちらも同じ水蒸気だけど、上空で凍って降下するのが雪で、冷えた地面によって下から凍るのが霜なんですって。雪のように結晶化もするそうよ。なんだか不思議ね。 【10月25日(日)】今夜は『十三夜』。中秋の名月の十五夜に次いで、美しい月と言われてるの。どちらかしか見ない場合、「片見月」といって縁起が悪いから気をつけて。13個の月見団子と、栗や枝豆、ススキなんかをお供えするのよ。部屋の明かりを消して、月の光だけで過ごすと、とても神秘的で厳かな気持ちになるのよ。 【10月26日(月)】今日は『柿の日』。「柿が赤くなれば医者は青くなる」といって、柿は栄養が豊富なの。過ごしやすい季節に実る果実でもあるのね。日本原産とされていて、外国語でもKAKIと書くそうよ。もしも柿のプリキュアなら、「なりたてフレッシュ、キュア・カキ!」になるのかしら? パッションでよかった。 【10月27日(火)】今日から『読書週間』の始まり。私は図書館に行ったり美希やブッキーに借りて読むことが多いわ。ラブも前は一人でいる時間が長かったらしくて、わりと読書は好きなのよ。ウエスターは主に雑誌系で、サウラーは多すぎてわからない。ラビリンスは全て電子書籍で、閲覧には厳しい制限がかけられていたの。 【10月28日(水)】「つみれ煮込んで干物煮込まず」って何のことかわかるかしら? ラブから聞いた、私を救ってくれた言葉よ。カオルちゃんは私達が迷った時に、サングラスを外してアドバイスをくれるの。優しい眼差しと冗談を交えたヒントのような問いかけ。持って回った言い方をするのは、自分で答えを出すためなのね。 【10月29日(木)】メビウスは邪悪な存在ではなかったの。管理支配の目的は苦しみも悲しみもない世界を作ること。結果生まれたのは楽しみも喜びもない世界だったけど。ピーチはメビウスを救うため、「あなたの幸せは何?」と聞いたわ。そこで気付いてしまったのね。幸せを知らない自分には、人間を導く資格がないことに。 【10月30日(金)】今日は『香りの記念日』。この時期は日中が短くなって気分がふさぎがちね。そんな時には美希に教わったローズのアロマがお勧めよ。気持ちを高揚させる効果があるの。ラブのお気に入りはグレープフルーツ。これも似た効果があるんだけど、単に美味しそうだから選んだそうなの。ラブに鬱は無念みたいね。 【10月31日(土)】今日は『ハロウィン』。商店街では毎年パレードが行われるの。参加条件は仮装してること。「私は魔女にするわ」って言ったら、ラブは「なら、あたしはカボチャにするよ」ですって。シンデレラじゃないのね。ブッキーは蝙蝠。羽と耳が可愛いの。美希は銀色の羽の妖精よ。「トリック・オア・トリート!」
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/887.html
140文字SS:R18(全シリーズ) 1.ラブせつで『いじわるしないで』/ねぎぼう せつなと唇を重ね舌をからめていくラブ。 ボタンを一つづつ外していき、タンクトップをたくし上げると 二つのピンクの胸かざりがあらわになった。 「っ……」 ラブの指が胸の頂を軽やかに舞い、せつなを甘く責めた。 「せつなのココ、固くなってるね」 顔が真っ赤になる。 「ラブ、いじわるしないで……」 2.ラブせつで【熱いカラダを… / 可愛い声が聴きたい】/ねぎぼう 媚薬入りウィスキーボンボンの効果覿面。 途端に顔が火照り、立っていられなくなるラブ。 どうにかして!ジンジンするこの熱いカラダを……。 固く尖った胸の頂きを弄ぶ。 「ああん、せつなぁ」 「もっとラブの可愛い声が聴きたいわ。ここはどう?」 最も熱い部分を探る。 「ひゃぅん」 蜜で溺れそうになる指。 3.ラブせつで【細い体を / 綺麗にしなきゃね】/ねぎぼう ラブの指がせつなの熱い部分に出入りするたびに その細い体をくねらせる。 「せつなのここ、美味しいかな?」 「だめ、ラブ……その……汚いから……」 「ううん。せつなのだもん、汚くなんかないよ。 でも、もっと綺麗にしなきゃね」 ラブは舌でせつなの中の小さな真珠を磨きあげる。 「うぅっ、ぁん……」 4.ラブせつで【熱いカラダを… / こっちを見ないで】/ねぎぼう くちゅ、くちゅっ、ぴちゃっ…… 「うくっ」 自らの指で蜜壺をかき回す。 「ラブぅ……」 (どうしたら鎮められるの?この熱いカラダを……) シャワーを冷水にする。 戒めの矢が降り注ぐ。 「せつな!何してるの!?」 最近様子がおかしいと思ったら、そんなことを? 「お願い、ラブ。こっちを見ないで!」 5.ラブせつで【みだらな声で / 手錠をかけて】/ねぎぼう 「ぁん……ああ……ん」 くちゅ、くちゅ、つぷっ…… ピッグテールが揺れる。 「もっとみだらな声で自分の無力を嘆くがいい」 たとえリンクルンに手が出せずとも、 手錠をかけておけば変身も出来ぬ。 なすすべもないお前の不幸が溜まっていくぞ。 「イース、それで貴女は……幸せ?」 何故そんな目で私を見る? 6.[競作2015]ひびかなバレンタイン『Delicious』/Mitchell Carroll 「美味しいよ、奏……」 チョコレートがたっぷりとかかった奏の小振りな胸に、カブリつきながら響は言う。 この極上のsweetsは、贅沢なことに二つもある。もちろん、響は両方ともいただく。 「もっと……もっと食べて、響……あたしを味わって……」
https://w.atwiki.jp/tokimekicn/pages/1407.html
せつなさのかけらたち 藤崎诗织的Image Song之一。 歌曲信息 作词:さゆ鈴 作曲:M Rie 编曲:内藤慎也 Guitar:松原正樹 Saxophone:竹上良成 All Other Instruments:内藤慎也 Chorus:Milk(宮島律子・理絵) 演唱:金月真美 歌词 風に揺れる緑の枝も ビルから見おろす街あかりも 見慣れている景色が 今は なんとなくモノクローム 一緒にいてもすれ違ってる 吐息の向こう側 逢うたび見えてくる 初めて出逢った日の瞳を思い出して ただまっすぐ見つめ合えていた せつなさはいつもいつも 憂鬱と隣り合わせね 抱きしめて 素顔を見せたい あなたにだけ… 見上げるたびせまくなってく 空はため息を誘う 電話の甘いささやきさえ いつからか忘れて 不安ぶつけていた 初めて出逢ってからあなただけを見ている だけど時間は淋しさ集めて せつなさはいつもいつも 戸惑いと隣り合わせね くりかえす 無意味なウソさえ あなただから… 初めて出逢った日のあの笑顔に逢いたい うつむいてるまつげに隠れて せつなさはいつもいつも 思い出と隣り合わせね 届かない でもあきらめない あなたになら… 初めて出逢った日の喜び忘れないで 取り戻そうあの頃のふたり せつなさはいつもいつも 幸せと隣り合わせね そのかけら 積み重ねていく ふたりになる… 收录CD 心跳回忆 Original Game Sound Track2 (1996/12/21) 心跳回忆 Vocal Best Collection4 (1997/08/21) 藤崎诗织 Image Song集 たいせつな君へ (2002/02/14) 相关页面 音乐
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1296.html
たいへん! せつなが消えちゃった!? ~子供の頃のクリスマス~(起の章) 美しかった紅葉も、その多くは散り、落ち葉を攫う風の冷たさが身に染みる。 空も、どことなく薄暗くて――街から色彩が失われる季節。 それを跳ね除けようとでもいうのだろうか、商店街は赤を基調とした華やかな装飾を纏う。 外路地にはイルミネーションの明かりが灯り、民家にはクリスマスリースやポインセチアの花が飾られる。 そんなお祭りムードに乗せられて、カオルちゃんのドーナツカフェでテーブルを囲む四人。ラブは調子に乗って、デタラメな歌を口ずさむ。 今夜はイブで、明日はクリスマスだ。昨年はラビリンスとの戦いのため、みんなで祝うことができなかった。 そこで、「今年こそは!」と、兼ねてより計画していた、クリスマスパーティーの最終打ち合わせを行っていたのだった。 「真っ赤なお尻の、トナカイさんは~♪」 「ちょっと、ラブったら、それじゃおサルさんでしょ? お鼻よ」 「あははっ、そうだっけ?」 「まったく、せつなに教わってどうするのよ……」 「ラブちゃんらしい。でも、本物のトナカイさんのお鼻は黒いのよ」 祈里も楽しそうに笑い、いかにも獣医の卵らしい解説を付け加える。 「それじゃ、どうして歌では赤いことになってるの?」 「それがよくわかってないの。ただ、そのトナカイさんは、赤い鼻のせいで仲間外れにされてたんだって」 「ひど~い! そんなのあんまりだよっ!」 せつなが不思議そうな顔で質問する。彼女がこの世界に来て、一年と半年が過ぎようとしていた。これでも随分と一般常識を身に付けたのだが、祈里の知識には及ぶべくもない。 祈里が伝承を思い出しながら続きを話そうとすると、興奮したラブが身を乗り出して抗議してきた。 「落ち着いてラブちゃん、あくまで言い伝えだから。でも、その子の鼻が明かりになるからって、サンタさんに誘われたそうよ」 「最後は、幸せになれたのね? 良かった」 「それでサンタさんの服も赤いのかしら? 赤と言えばせつなの色。幸せの色って感じよね!」 「美希たん、いいこと言う!」 どんな話題になっても、廻り回って、せつなを気遣う言葉になる。彼女は苦笑しつつも、そんなみんなの気持ちを嬉しく感じていた。 今回のパーティーだって、クリスマスを初めて祝う、せつなために企画されたものに違いなかった。 『たいへん! せつなが消えちゃった!? ~子供の頃のクリスマス~(起の章)』 「あ~、でも楽しみだなぁ~。せつなは、サンタさんに何をお願いするの?」 「えっ? サンタさんにお願いって?」 「ちょっと、ラブ!」 「ラブちゃん!」 突然、とんでもないことを言い出すラブに、せつなはキョトンとして聞き返す。 美希と祈里もビックリしていたが、ラブはそしらぬ顔で続ける。 「クリスマスにはサンタさんがやってきて、プレゼントをくれるんだよ」 「それは、本当はお父さんやお母さんの扮装なんでしょ? この世界の風習なのよね」 せつなは大真面目で答える。クリスマスプレゼントは、子供たちが一年で一番楽しみにしているイベントだ。 いわば大いなる幸せであり、興味が無いはずがなかった。 「あっちゃー、やっぱり知ってたか……」 「当然でしょ? 子供じゃないんだから」 せつなの返事に、ラブはあからさまにガッカリした表情を浮かべる。 「そうかなぁ~、あたしなんて一昨年まで信じてたのに」 「ラブ、さすがにそれは……」 「そんな人いないと思う……」 呆れ顔の美希と祈里は、せつなと顔を見合わせて一斉に吹き出す。「え~っ」と不満そうにしていたラブも、すぐに一緒になって笑った。 もし、せつなが信じてくれたら、自分がサンタになってプレゼントする気だったんだろう。 「でも、どうしていつかバレるのに、サンタのフリなんてするのかしら?」 「そりゃあ、子供の喜ぶ顔が見たいからじゃ……」 「そうだけど、そのままご両親が渡しても、同じように喜ぶと思って」 せつなの素朴な疑問に、美希が自信なさそうに答える。そんなこと、考えたこともなかったからだ。 彼女は、それでも納得がいかない様子だった。わざわざプレゼントを渡すのに、他人に、しかも架空の人物に成りすます理由がわからない。 「夢を持って欲しいからじゃないかなぁ?」 「子供がサンタクロースを信じたら、何かいい事でもあるの?」 「いい子しかプレゼントをもらえないって話だし、、躾の一環なのかしら? でも、そんな風に考えたくないわね……」 「あたしね、それ、一昨年にお父さんに聞いたことがあるんだ」 それは、ラブが中学一年生の時の、クリスマス・イブの夜だった。 中学校に入って、ラブも女の子の自覚が出てきたのか、部屋に鍵をかけて寝るようになっていた。 コッソリ忍び込もうとした圭太郎は、扉から入るのを諦めて、ベランダから窓を外して侵入を試みた。上手く外せたものの、外から冷たい風が吹き込んで―― 「それで目を覚ましたラブは、本物のサンタだと思い込んで抱きついて、おじさんのカツラが外れたというわけね」 「オチまであるなんて……」 美希と祈里が、その時の様子を想像してクスクスと笑い出す。せつなはその後のことが気になるのか、黙って聞いていた。 「うん。それでショックだったのもあって、どうしてそんなことをするのか、お父さんに聞いたの」 「なんて言ってたの?」 せつなは気になって、ラブに話の続きを催促する。ラブは頷いて、圭太郎の言葉を思い出す。 プレゼントを手に入れるためには、お金を払って購入する必要がある。だから普通は親が用意する。だけど、親が子を愛して贈り物をするのは当然のこと。 家族でもなく、友達でもない他人が、プレゼントを贈ってくれる。そんな、無償の愛が世の中にはあることを、信じて育って欲しいからだと。 いつかは、必ずバレる時が来る。だけど―― 「不思議な出来事や、無償の愛を信じた子は、きっと優しい子に育つ、か。おじさん、いいこと言うわね」 「確かにラブちゃん、人一倍優しいよね」 「ラブだけじゃないわ」 「「「えっ?」」」 「そうやって、たくさんの愛情に包まれて育つから、この街の人はみんな優しいのね。その頃の私は、他人を出し抜いて、メビウス様に認められることだけを考えていたわ」 「せつな……」 胸の内を晒すように、せつなは寂しそうにつぶやいた。 さっき聞いた、赤い鼻のトナカイのことを思い出す。周囲と違う存在は、仲間として受け入れられない。それは、トナカイも人間も同じだろう。 もちろん、ラブたちが自分を仲間外れにすることはないだろう。だけど、トナカイがサンタクロースの側に新しい居場所を見つけたように、自分にも、他に相応しい居場所があるのかもしれないと。 いつの間にか、みんなの表情が曇っているのに気が付いて、せつなは慌てて笑顔を作る。 元よりそんな過去は承知で、だからこそ、これまでの分まで楽しんでもらおうと、企画してくれたクリスマスパーティーではないか……。 迂闊な発言を後悔して、せつなは、なんとか他の話題に切り替えようと頭をひねる。 そんな重い空気を、横から会話に割り込んできた大男が吹き飛ばした。 「そういうことなら、うってつけの物があるぞ?」 「うっ……ウエスター!?」 金色の髪を持つ、筋肉質で大柄な体格の美青年。一年前にラビリンスに帰還した、ここには居るはずのない人物。 それは――ウエスターのもう一つの姿、西隼人であった。 「いつ、この街に来ていたの? もしかして、ラビリンスに何かあったの!?」 せつなは、ウエスターとサウラーの厚意で、彼らにラビリンスのことを任せて四つ葉町に帰ってきている。 もし、不測の事態が起これば、彼女もイースとして故郷に戻らねばならない立場にあった。 「そうじゃない。実はサウラーに用事を頼まれてな、種子島まで行ってきたんだ。今はその帰りだ」 「そんなところに、何があるの?」 美希が不審に思って尋ねる。放蕩癖のある彼だが、その真剣な表情を見れば、バカンスに行ってたわけじゃないことはわかる。 ウエスターは、手にした水槽を見せた。そこには一体の、直径一センチほどの小さなクラゲが入っていた。 「可愛いっ!」 「可愛くないっ!」 「で、このクラゲがなんだっていうの?」 祈里のつぶやきに激しくツッコミながら、美希が気持ち悪そうに尋ねる。 タコに限らず、この手の軟体生物は得意ではない。 「こいつはベニクラゲと言ってな、全パラレルで唯一、『不老不死』の能力を持つ生き物なんだ。こいつを研究して不老――とまでは行かんが、長寿の薬を作ろうとしているらしい」 「感心しないわね、ウエスター。サウラーが言い出したの? そんな命をいじる研究より、もっと学ばなければならないことがあるはずよ!」 「そう言うな。やっとラビリンスが解放されたんだ。なのに、先の短い老人はあまりにも気の毒だろう? 際限なく使うつもりはない」 危険な研究かと警戒するせつなに、ウエスターはそこまでの効力は無いと説明する。 人間とクラゲでは、遺伝子の塩基配列が違いすぎる。よほど上手くいっても、十年か二十年、寿命を延ばせるだけらしい。もちろん、失敗すればただの美容薬だ。 「ねえねえ、それで、さっき隼人さんが言ってた、うってつけの物ってのは?」 「フフフ、それはな――こうするのだっ!」 “スイッチ・オーバー” 「ホホエミーナ! 我に力を!」 “ホホエミーナ~! ニッコニコ~!” いきなり西隼人がスイッチオーバーを行うと、懐から黄色いダイヤを取り出して、水槽に突き刺した。 出現する――超巨大クラゲ。ニコニコと明るく笑っているのが、余計に不気味であった。 カオルちゃんのお店のお客さんはもちろん、広場にいた住人たちも慌てて逃げまどう。「困るのよね~」と、カオルちゃんは冷静にボヤいていた。 「ホホエミーナ、やれ!」 「ニッコニコ~」 ホホエミーナは、せつなを触手で捕らえて自分の方に引き寄せる。彼女も抵抗しようとするが、生身でどうにかなる相手でもない。 ラブたちは、とっさに腰のリンクルンを探る。――が、今の彼女たちが持つのは、普通の携帯電話だった。 リンクルンは、タルトがスウィーツ王国に持ち帰っていたのだった。 「クッ、ウエスター! あなた、どういうつもり!?」 「なに、子供に戻りたいみたいだったからな、協力してやろうというのだ。心配するな、取って食おうってわけじゃない」 ホホエミーナの触手の先が、せつなに向けられる。ほんの一瞬、チクリとした痛みが腕に走った。 それを見届けて、ウエスターはホホエミーナを元の姿に戻した。 「痛っ! 何をしたの? ウエスター!」 「さあな? 後のお楽しみだ。俺からのクリスマスプレゼントだと思ってくれ」 「ふざけないでっ!」 怒りの形相で睨むせつなを、ウエスターは気にした風もなく受け流す。 そして、背を向けて立ち去った。 「一体、なんだったの?」 「さあ……」 「まあ被害は無くて、良かった……よね?」 ラブ、美希、祈里が、離れて行く彼の後ろ姿を、ポカンと眺めながらつぶやく。 せつなの顔色が良くないように見えたので、四人はパーティーの打ち合わせを中断して家に帰ることにした。 コポコポとポットが沸騰する。ラブは温めたティーカップに、数種類の葉っぱを入れて湯を注いでいく。 以前、美希からもらったハーブティーセット。普段はあまり口にしないのだが―― (せつな、大丈夫かなぁ? まさか隼人さんが、酷いことするとは思えないけど……) あの後、せつなは気分が優れないからと、部屋に篭ってしまっていた。 もっとも、ウエスターの行動は不可解だったが、せつなに危害を加えたと思っているわけではない。 以前の彼ならともかく、今は、共にメビウスと戦った仲間である。それに、せつなの気持ちに配慮して、四つ葉町に帰してくれた恩人でもあった。 コンコンと、ラブは控え目にせつなの部屋のドアを叩く。 しかし、返事は無かった。 「せつな、ハーブティーを淹れてきたの。気分がスッキリするんだって」 カチャリ、とドアが少しだけ開かれる。しかし、せつなが顔を見せることはなかった。 「せつな、どうしたの? 具合悪いの?」 明らかに様子がおかしい。ラブは不安を感じて、もう一度問いかける。 「うるさいっ! 入れ!」 「えっ? ……」 聞こえてきたのは、確かにせつなの声。でも、口調がどう考えてもおかしかった。これでは、まるで―― それに、なんだか子供っぽい、かんだかい声にも聞こえた。 ラブは大きく深呼吸して、せつなの部屋に足を踏み入れる。 ドアの先に居たのは、つややかな黒髪と、真っ白な肌の、可愛らしい小さな少女。 いや、顔立ちは整っているが、可愛くはないかもしれない。鋭い目付きでラブを値踏みするように見つめる、幼い子の姿があった。 「あの……せつなは? それに、あなたは一体?」 「せつな、だと? そんな者はここにはいない!」 なんだか、前に、どこかで聞いたことのあるセリフだな……と思いつつも、ラブは少女の次の言葉を待つ。 「わが名はイース。ラビリンス総統、メビウスさまのしもべだ!」 小学生だとしたら、きっと低学年だろう。 幼い女の子は、精一杯の威厳を見せようと、大きく胸を張って左手を伸ばす。 それは、可愛らしくも滑稽な動きだった。大抵の者が見れば、「かわいぃ~」と抱き付きたくなるくらいに愛らしい姿だった。 しかし、当のラブにそんな余裕は無かった。 ガチャンとティーカップを落とし、零れた中身はカーペットに染み込んでいく。 少女の顔立ちに宿る、確かな面影。そして何より、見覚えのある、大きすぎて裾の余ったぶかぶかのお洋服。 その女の子は……確かにラブの親友で、仲間で、家族でもある、“東せつな”その人であった。 たいへん! せつなが消えちゃった!? ~子供の頃のクリスマス~(承の章)へ
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/275.html
第18話『帰ってきたせっちゃん――ある日のせっちゃん。せつなが帰る日(前編)――』 クローバーフェスティバルの特別ゲスト、トリニティがステージに上がる。ミユキ、ナナ、レイカ。たった三人の登場で会場が別の空間に姿を変える。 彼女たちの声に、視線に、魔力でもあるかのように。一挙手一投足に神秘の力でもあるかのように。 全ての観客の意識を独占する。バラバラに楽しんでいた人々が一つに繋がっていく。 せつなも、美希も、祈里も―― ただ一人――ラブだけを残して―― 「ラブ――ラブ――どうしたの?」 せつながラブの様子のおかしいのに気付いて声をかける。 喜びと興奮に包まれる会場において、一人切なく悲しそうな表情を浮かべる。 拳は固く握り締められ、相当な力が込められていることを示すように両腕が小刻みに震えていた。 「せつな……。大丈夫、なんでもないよ。トリニティのダンス、やっぱり凄いね」 「ええ……そうね」 せつなはそれ以上は追求せずに、ラブの拳をそっと開いて手を握った。 それでラブも落ち着いた様子だった。しかし、ステージが進むうちに再び様子がおかしくなる。 何かをこらえるような表情、せつなの手が痛みを感じるほど強く握られる。もう――理由を聞くまでも無かった。 せつなの表情が後悔に歪む。ダンス大会で優勝したクローバーには、本来はプロデビューへの道が開けていたはずだった。 だが、せつながラビリンスへの帰還を宣言したことでクローバーは本来の姿を失った。残された三人はせつな抜きで続けることを望まなかった。 美希と祈里もまた、それぞれモデルと獣医の夢を追うことになり、クローバーは解散した。 ただ一人――ラブの夢を置き去りにして。 …………………………………………………… ………………………………………… ……………………………… …………………… 「今のは――夢? フフッ、寝ている間に見る記憶の断片も、そういえば夢と言うんだったわね」 いっそ、夢であったらいいのにと思う。悪夢と呼ばれる類の、ありもしない妄想だったらいいのにと思う。 でも、全ては本当にあった出来事。夏祭りの思い出の一つ。 「だったら、せつながみんなの幸せを選ぶなら、あたしはせつなの幸せを選ぶ」 ほんの数時間前の記憶がその夢に重なる。 “自分の幸せとみんなの幸せ”そのどちらかしか選べないとしたら、せつなは迷わず後者を選ぶと答えた。 そんなせつなに対してラブは宣言したのだ、そうしたら全員が幸せになれるからって。 「そんなはず――ないじゃない……」 ラブ、美希、祈里で倒れるまで練習して、やっと望んだダンス大会。それをイースがメチャクチャにしてしまった。 それでもラブは平気だって答えた。心配してくれる人がいる幸せを見つけたからって。結果、あれほど夢中になっていたダンスを中断してしまった。 そしてついに優勝を手にしたのに、直後にせつながラビリンスに旅立ってしまった。結果、クローバーは解散を余儀なくされた。 それでもラブは自分を省みることもなく、せつなを笑顔で送り出してくれた。 「何が――どちらかなんて選べない……よ。いつだって自分は後回し、そんなのラブだって同じじゃない」 出会った時からそうだった。ラブは、自分が欲しかった幸せの素をせつなにプレゼントしてしまった。 まるで――始めからせつなのために求めていたかのように。 いつだってそうだった。ラブは始めからずっと、自分の幸せを諦めてでもせつなの幸せを選んできたのだ。 そして今回、はっきりと約束してしまった。それはラブの中で揺るがぬ誓いとなるだろう。今後訪れる、あらゆる選択に影響を与えるだろう。 「ラブから、離れるべきなのかもしれない。今ならまだ間に合う。別れてラブが失うものは、せつなという親友だけなのだから」 決心も固まっていない言葉を口にする。それだけで、出口のない暗闇の中に突き落とされるような気持ちになる。 構わないと思った。辛くても、苦しくても、ただ耐えるだけでいいなら慣れている。 いつかまた別れる日が来る。それは承知の上での再会だったのだから。 ひとつだけ心残りがあった。 夢とは何なのかってこと、それを知りたかった。幸せを導く大切な願い。わかるのは、ただそれだけ。 せつなの夢。みんなを笑顔と幸せでいっぱいにしたいという想い。これとラブや美希や祈里の夢は果たして同じなのだろうか。 「私の夢はみんなの夢とは違うの? だとしたら、本当の私の夢を見つけられたら、何かが変わるのかしら」 トゥルル――トゥルル――トゥルル―― トゥルル――トゥルル―― トゥルル―― 聞きなれない音に思考が中断される。音の発信源は机の奥だ。暗闇の中で引き出しの一つが淡い光を放つ。 “異空間通信機”ラビリンスを発つ前にサウラーから手渡されたもの。携帯電話に偽装されており、距離を無視して異なる空間の通話を可能とする。 この世界ではオーバーテクノロジーと位置付けられるもの。だから、普段は机にカギを掛けて持ち歩かないようにしている。 ラビリンスを発って半年足らず、これが初めての通信だった。 「せつなよ。何かあったの?」 「よお、イース。元気か? なんだ、あんまり元気じゃ無さそうだな」 「ウエスター……雑談に付き合う気分じゃないの。そちらで問題でも起きているの?」 「その逆だ、全く何事もなく順調だ。だからもう――お前が意に沿わない仕事をする必要もなくなった」 「何が言いたいの?」 「楽しそうならこのまま切るつもりだったんだがな。もしそちらで上手くいってないのなら――」 「――帰ってこないか?」 『帰ってきたせっちゃん――ある日のせっちゃん。せつなが帰る日(前編)――』 クローバーコレクションの会場、四つ葉記念ホールに長蛇の列ができる。収容人数二千人の会場を埋め尽くす。 その舞台裏では、モデルがプロのメイクと打ち合わせしながら最終調整を急ぐ。髪型、化粧、ネイルと衣装とのバランスをギリギリまで突き詰めていく。 そして、緊張と興奮の高まる中、ついにステージが幕を開く! 巨大バックモニターに、モデルのプロフィールが契約ブランド名と共に映し出される。 暗い会場に巨大な十字架が点灯する。“クロスランウェイ”と呼ばれる全長三十メートルにも及ぶモデルの花道だ。 ダイナミックな音楽が鳴り響く。“ランウェイビート”と呼ばれるバックグランドミュージック。会場の全ての照明が点灯して、煌びやかにコレクションの舞台を彩る。 観客の大歓声の中、ついにモデルが登場する。ランウェイを颯爽とポージングを決めながら歩いていく。たちまちホールは興奮の渦に包まれた。 モデルの仕事は大きく三つに分類される。雑誌を扱うスチールモデル。CMやCFなどの映像モデル。そしてファッションショーに出演するショーモデルだ。 中でもコレクションの舞台は、ファッションフェスタとも呼ばれておりモデルにとって最大の栄誉とされている。人気ファッション誌の専属モデルが、雑誌間の垣根を超えて同じステージに立つのだ。 そんな今を輝くモデルたちの中に美希の姿もあった。有名ブランド契約のトップモデルとは比ぶべくもないが、コレクションの舞台はいわゆる青田買いを狙うスカウトも多い。 何より前座に近い扱いとはいえ、中学生でありながらコレクションの舞台に立つのは大変な成功者の証でもあった。 ついに美希の番が訪れる。緊張はするが初めてではない、大きく息を吸い込んで歩き始める。 衣装はジュニア誌とタイアップしたリアルクローズ(普段のお洒落着)だ。大人のモデルに劣らぬ長身に、青く、長く、美しい髪が揺れる。 誇らしげに歩ききって、ランウェイの先端でポージングを決める。会場のどこかにいるはずの親友を軽く目で探しながらウィンクを決め、ターンして戻っていく。 もちろん最後まで気は抜かない。後姿の披露もまた、モデルの重要な役割なのだから。 「凄い……とても綺麗よ。美希は夢を叶えたのね」 「うん、美希たん超キレイ! とても同じ中学生とは思えないよ。なんだか知らない人みたい」 「美希ちゃんの夢は世界で活躍するトップモデルだから、まだまだ満足はしてないと思うけど」 「でも、大きな一歩を踏み出したのよね。ちょっと寂しいけど、やっぱり嬉しい」 「寂しい? ブッキーが?」 「うん、なんだか美希ちゃんが遠くにいっちゃうような気がして」 「大丈夫だよ、美希たんは美希たんだもの。あたしたちはいつまでも一緒だよね? せつな!」 「えっ……、ええ、そうね――」 曖昧な返事しかできなくて、すぐに後悔する。ラブの表情に不安の影が差す。せっかく楽しいステージを見に来ているのに……。 “周りを笑顔にする”ラブがいつもしていることが、どうして自分にはできないのだろう? 美希の姿が視界から消える。しかし、その輝きはせつなの脳裏に焼き付いて離れなかった。 トリニティのダンスと同じだと思った。ラブの目指すダンサーの夢と同じだと思った。自分を輝かせ、その光で周囲を幸せにするもの。それが夢なのだろうか? だとしたら、“みんなを笑顔と幸せでいっぱいにしたい”そう願う自分の夢は、本当の夢とは言えないのだろうか? 華やかで、綺麗で、眩しくて。楽しい時間はあっという間に過ぎる。やがてクローバーコレクションが感動的なフィナーレで幕を閉じる。 美希はこの後も色々用があるらしく、ラブ、せつな、祈里の三人で帰路に着いた。 「感動したね~! せつな、ブッキー、また来ようね!」 「うん、美希ちゃんの夢はみんなで応援したいもの!」 「……………………」 「せつな、どうしたの? 楽しくなかった?」 「あっ……。ごめんなさい、ちょっとぼんやりしてて……」 「もしかして熱があるんじゃ?」 「そんなんじゃないの。ねえ、ブッキー。今から動物病院を見学させてもらっていいかしら?」 「うん、帰ってからお手伝いしようと思ってたから構わないけど……」 「あたしも行こうか?」 「ラブは先に帰って夕ご飯の準備をお願い。みんなで押しかけたら迷惑になると思うし」 「わかった、遅くなるなら連絡してね」 ラブは一瞬怪訝そうな表情を浮かべたが、それ以上聞き返すことはしなかった。祈里もまた何か感じたようだったけど、口にはせずに一緒に帰ろうと言ったきりだった。 焦り過ぎているのは自覚している。“本当の自分の夢”そんなものがあるのなら、時間が掛かってもいいからゆっくり探そうと思っていた。 でも、そんなに時間はないのかもしれない。昨夜のラビリンスからの連絡は、早く決断しろという天の啓示なのかもしれない。 長くこの地に留まり続ければ、別れの時に、より大きな悲しみを残してしまうことになるのだから。 山吹動物病院。クローバータウンストリートの大通りにあって、外からは毎日のように見ている建物。実際に中に入ったことも何度かあった。 しかし、まじまじと観察するのは初めてだった。 診察室だけは壁で区画されているものの、極めて開放的な造りの建物だった。どこからでも見渡せる、そんなコンセプトが感じられた。 待合室はとても広々としていて、診察がなくても雑談に訪れる人もいる。動物の病院に対する恐怖を和らげるためでもあり、飼い主同士のコミニュケーションの場でもあるらしかった。 正と尚子に許可をもらって診察室に入れてもらう。 入ってみて、なぜ診察室だけが厳重に区画されているのかその理由がわかった。 実に多種多様な動物が入れ替わり診察に訪れるのだ。中には天敵と呼べる関係の動物の組み合わせもあった。これでは視界に入るだけで暴れだすだろう。 個人で経営している動物病院では、犬と猫しか診ない所も多いと聞く。その二種はもちろん、鳥類、ハムスターのような小動物、蛇やトカゲなどの爬虫類まで診察しているのだ。 それだけで正と尚子の腕が尋常なものでないことをうかがい知ることができた。 診察は正が行うが、治療は尚子が受け持つことも多い。その時は祈里が助手に入る。ただの手伝いではない。正の診察の前に、簡単な病気なら見抜いてしまうのだ。 祈里もまた、着実に夢に向って手を伸ばしている。そう感じられた。 彼らに共通して言えることは、情熱的で瞳が輝いていることだった。普段はそうは感じないけど、何かに夢中になっている時のラブの目と同じだと思った。 美希のモデルのような美しさではないけれど、そんな姿もまたキレイだと感じた。やはり活き活きと輝いて見えた。 残りの診察時間もあと僅か、このまま何事も無く一日を終えるかと思われた。そんな時、割れんばかりの大型犬の唸り吠える声が病院中に響き渡る。 急患の大型のシェパード犬だった。苦痛によって神経を尖らせていて、脅えて攻撃的になっているらしい。 前の病院の処置が悪くて病院不審になっており、なんとか逃げ出そうと牙をむいて暴れる。手の開いている祈里が押さえようと近づく。 「大丈夫よ、すぐに痛いのは収まるからじっとして」 「駄目だ! 祈里、離れなさい!」 「無理しちゃダメ、すぐに行くから!」 怖がる他の飼い主とペットのために、まずはなだめようと祈里が首輪を取る。しかし力が圧倒的に違う。たちまち振り払われて転倒する。 事故はその後に起こった。暴れた拍子に、緩んでいたマウスリングが外れてしまう。鳴き声が出た時点で予想されたこと。恐怖によって正気を失った猛犬の牙が祈里に襲いかかった! 「きゃああ!」 「ブッキー!!」 正が駆けつけるよりも、一足早くせつなが割り込む。拳をねじ込むようにして牙の軌道をそらす。 その後、偶然顎の下の皮を掴んだのが良かったらしい、噛むことのできなくなった犬は逃げ出そうとがむしゃらに暴れる。 しかし、せつなの拘束は外せない。次の瞬間にはあっさりと正に押さえ付けられてしまった。 「ありがとう、せつなちゃん」 「助かったよ、二人とも怪我はないか?」 「平気です。私こそ怪我をさせてないといいけど……」 その後は簡単だった。スタスタと近寄ってきた尚子が無造作に包帯で犬の口を縛ってしまう。 瞬く間に鎮静剤と痛み止めを打たれた犬は、それまでの暴れっぷりが信じられないほど従順に診察に従った。 もう下がって休みなさいという正と尚子の勧めに従って、祈里とせつなは部屋に戻った。 その時に、祈里が一瞬見せた悔しそうな表情が印象に残った。“悔しい”それは普段の祈里のイメージからは、あまりにも似つかわしくない感情だったから。 「ごめんなさい、ブッキー。私、あの犬を殴っちゃった……」 「あのくらい大丈夫だと思う。凄く強い犬種だし、ちゃんと手加減していたみたいだもの」 「飼い主さんも謝ってたしね。それより、今日は本当にどうしたの?」 「……………………」 せつなはポツポツと話し出す。クローバーフェスティバルで見せた、ラブの悔しそうな表情が忘れられないと。美希のモデルに賭ける想いからも、ラブと同じものを感じるって。 魅了されて、夢中になって、情熱をたぎらせる。自らを輝かせて、その光で周囲を幸せにする。それが夢なんだとしたら、自分の願いは何なんだろうって。 みんなを笑顔と幸せでいっぱいにしたい。そんな願いは、果たして夢と言えるのだろうかって。 「ブッキーの夢は獣医。動物たちの病気を癒して幸せに導くお仕事。だったら、その夢は私の夢と似ているはずよね?」 「――違うよ……。わたしの夢と、せつなちゃんの夢は同じじゃないと思う」 「どうして!? 動物に幸せになってほしいから獣医になりたいんでしょ? 自分が輝きたいわけじゃないのよね?」 「わたしもラブちゃんや美希ちゃんと同じ。自分が輝きたいんだと思う」 「獣医……なのに?」 「そうよ」 興奮して立ち上がったせつなに、祈里は座るように促す。自分も一口だけ紅茶を飲んでから話し出した。 昔、まだせつなが仲間ではなかった頃、シフォンが突然苦しみだしたことがあった。祈里は看病を買って出たものの、シフォンの病気が何なのかすら突き止められなかった。 懸命に医学書を捲ったものの何もわからず、ただ成す術もなくシフォンが苦しむのを見ているしかなかった。ちゃんとした獣医がその場に居たら、きっと助けてあげられたはずなのに。 結局、原因はただの便秘だった。でも、もしも正が一緒に居てシフォンを治療してくれたとしても、祈里の心は完全には晴れなかっただろう。 祈里は、自分の手でシフォンを治してあげたかったのだから。 「――自分の……手で?」 「そう、さっきのも同じよ。わたしではあの子を助けてあげることができなかった。それが悔しいって思ったの」 「せつなちゃんはどうなの? 自分の手でラビリンスを幸せにしたいの? それとも結果が同じなら、自分はそこに居なくてもいいの?」 「私は――自分のことなんて考えたこともなかったわ……」 「だったら、少なくともわたしの夢とせつなちゃんの夢は違うと思う」 打ちのめされた気分だった。その後、祈里と何を話したのかすら覚えていない。四人の中で唯一、祈里の夢だけは自分と似ていると思っていた。 だから、彼女に聞けば何かがつかめると期待していた。でも、結局は全否定。祈里の幸せもまた、ラブや美希と同じもの。 自らを輝かせること。自らの望みを叶えること。夢とは、自分の幸せを追求することなんだろうか? (だとしたら、私がラビリンスでやってきたことは何だったと言うの?) 桃園家の夕ご飯、本日の料理当番はラブだ。メニューは当然のように特製ハンバーグ。 普段以上に豪華な盛り付けは、美希のお祝いだから。得意そうに今日のファッションショーの様子を話す。まるで、自分の活躍であるかのように―― ラブは他人の幸せを、自分の幸せと同じくらいに喜ぶことができる。だから、ラブの周りにはいつも幸せが溢れている。 チクリと胸が痛む。かつての自分に、同じことができたなら……。 今なら、できると思う。それ以上のことだって。当然だと思う。これ以上、何も望むものがないくらい幸せなんだから。 ラブが幸せなのとは全く意味が違う。本来なら、得られるはずのない幸せを手にしたのだから。 イースはどうだったろう? 他人の幸せが羨ましくて、笑顔を見るのが辛くて、笑い声が耳に痛くて。 目を閉じて、耳を塞いで、力の限り暴力を振るった。 任務だった。使命感もあった。でも、自分だけは誤魔化せない。 (私は――ラブが、幸せそうな人たちが、うらやましかったんだ……) ラブは自分の幸せを求めながらも、他人の幸せも心から望み、喜ぶことができる。たとえ、その幸せが自分には手の届かないものであっても。 せつなは、イースは違う。自分の幸せを諦めることによって、他人の幸せを喜べるようになった。 始めから、自分の幸せよりも他人の幸せを選んでいる。それを前提にすることで自分が生きることを許している。 それでも不幸にはならなかった。自ら手を伸ばさなくても、幸せは向うの方からやってくる。 まるで、絶え間なく押し寄せて止むことのない波のように。 ラブにあってせつなに無いもの。それは自分の幸せの有無ではない。 (私とラブの一番大きな違い。それは、自分の幸せを心から望んでいること。それが夢なのだとしたら……) 「せつな? せつな? どうしたの、大丈夫?」 「具合が悪いの? せっちゃん。さっきから何も食べてないじゃない」 「何かあったのか?」 「あっ……。ううん、なんでもないの。心配かけてごめんなさい」 “心配してくれる人がいる。それって凄く幸せなことだと思うの” かつて、コンサート会場でせつなが倒れた時、医務室でラブが話してくれたことを思い出す。本当に、そうだと思う。 でも、心配してる人にとって、心配することは幸せなことなんだろうか? (ラブは、私と出会ってから悲しい顔をすることが多くなった。そんな気がするから――) まだ薄暗い、早朝の四つ葉公園。かつて、クローバーの一員として毎日のように練習に明け暮れた場所。 せつなはダンシングポッドを設置して、静かに演奏の開始を待つ。 着ている服は学校で使っているジャージ。クローバーのユニフォームは、四人で踊る時しか使ってはいけないような気がした。 音楽が始まる、ダンス大会で優勝した時の曲を選択した。長いブランクがあるにもかかわらず、旋律に合わせて自然と身体が動き出す。 目を閉じると、今でも四人で踊っているような気持ちになる。だから――しっかりと目を開いて踊ることにした。 本当なら、ラブを誘っても良かったはずだった。ダンスの夢が諦めきれず、今でも時々一人で練習しているのも知っている。 そして――一人で本格的にダンスを再開する気にもならず、すぐに切り上げてしまうのも知っていた。 (ラブと一緒に踊れば楽しいに決まってる。でも、それじゃダメ。夢が自分の幸せを求める気持ちから生まれるのなら、一人で踊っても何かを感じ取れるはず) “自分の本当の夢”それは何だろうと、ずっと考えてきた。でも、どうしても見つけることができなかった。 最後の望みをかけて、もう一度ダンスを踊ってみようと思った。かつてただ一つ、一途に、懸命に打ち込んだものだったから。 あの時と変わらない曲。変わらない振り付け。身体は動く。なのに――まるで心が弾まない。 こんなに、味気ないものだったんだろか? あんなに――楽しかったのに。 自分はダンスが好きだったんだろうか? それとも、みんなと一緒にやれるなら何でも良かったんだろうか? 肩を落として帰る支度をする。もうみんな起き出してくる時間だ。黙って出てきたこともあり、これ以上心配はかけたくなかった。 少し歩いてすぐに足を止める。カオルちゃんのドーナツ屋さんの近くで、見知った三人の姿を見つけた。ラブと美希が何かを言い争っているようだった。 「この先にせつなは居るんだよね? 美希たん、通して!」 「せつなは今、自分の幸せを探そうとしているの。お願い、ラブ。せつなをそっとしておいてあげて」 「そっとなんてしておけないよ! せつな、ずっと様子が変だったもの。まるで迷子みたいに、悲しそうな顔をしていたもの」 「本当に、迷子なのかもしれないわ。本当の自分を探して、本当の自分の幸せを探して、迷っているのかもしれない」 「だったら、なおさら一人になんてしておけないじゃない」 「行ってどうするの? これが幸せだって、これが夢だって教えてあげるの? そんなものに正解なんてないのよ」 美希が通せんぼするように立ちはだかり、厳しい目でラブを見つめる。ただ、せつなをそっとしておきたいだけではない。ラブに伝えたいことがあるのは明らかだった。 クローバーの解散はせつな一人の脱退が原因ではない。それをきっかけに、美希がモデルの夢を本格的に追い始めたからだった。 せつなが帰ってきてからというもの、その様子に一番気を使っていたのも美希だった。 「押し付けてるっていうの? あたしが……せつなに?」 「ゴメン、言い過ぎたわ。だけどもう見てられないの。あの子、全然、自分のために生きてないじゃない。本当のせつなは、一体どこに居るの?」 「本当のせつな……。その幸せ? せつなは、今、幸せだって言ったよ。確かに言ったもの……」 「それはラブの幸せじゃないの? ラブとせつなは違う人なのよ。せつなにはせつなの人生があって、幸せがあって、夢があるはずよ」 「そんなのわかってる。だけど、あたしはせつなが……」 「ラブ、あなたもよ。ダンスの夢はどうするつもりなの? せつなが帰ってきてから、ミユキさんのレッスンまで断ったそうじゃない!」 「言いすぎよ美希ちゃん! わたし――そんなこと頼んでない!」 それまで様子を見守っていた祈里が割って入る。先日、家に来た時のせつなの様子がいつもと違っていたので、美希に相談したのだった。 フラフラとせつなが歩み寄り、三人は言葉を失う。そこでようやく、せつなに話を聞かれていたことに気が付く。 「私がラブの、幸せを妨げている? ラブの夢の足を引っ張っている?」 「せつなっ!」 「違うの、せつなちゃん!」 「待って! せつなっ!!」 せつなが呆然とした表情でその言葉を繰り返す。やがてその意味が本当に理解できたのか、それを否定するかのように数回首を振る。 無理に作ろうとした笑顔が哀しみに歪む。数歩後ずさって、そのまま背を向けて走り去った。 どこを通って、どれだけ走ってきたんだろうか? 場所なんてどうでも良かった。 ただ――今のことを考えるのが怖くて、無心に走り続けた。 気が付くと目の前は一面の緑。花の枯れた、葉っぱだけのクローバーの丘。無意識に人目を避けて、この場所を選んだのだろう。 限界まで酷使した身体を投げ出す。このままクローバーの葉っぱの一枚になれたら……。そんな風に考えてしまう。 「せつなが帰ってきてから、ミユキさんのレッスンまで断ったそうじゃない!」 ユニット“クローバー”の解散後、目標を失っていたラブにミユキは進んでコーチを買って出た。以前より、ずっと少ない頻度ではあったけれど。 ラブはどこにも所属することを望まず、たった一人で、時々コーチを受けながらレッスンを続けてきた。 (どうして、気が付かなかったんだろう? 夏に数回、レッスンを受けていたのは見ていたはずなのに) トリニティの活動が忙しくなったんだろうと勝手に決め付けていた。ラブはきっと、せつなを気遣ってレッスンを辞退したんだろう。 ダンサーの夢を一緒に追いかけられなくなったから。二人で過ごす時間を、大切にしたかったから……。 わかっていたことだった。ラブは始めからずっと、自分の幸せを諦めてでもせつなの幸せを選んできたのだ。 (何が、今ならまだ間に合うよ……。とっくに――手遅れなんじゃない……) そうまでして、ラブが守ろうとしたせつなの幸せって何だろう? 何のために、自分はこの街に帰ってきたんだろう? 「本当のせつなは、一体どこに居るの? せつなにはせつなの人生があって、幸せがあって、夢があるはずよ」 美希の言葉が思い出される。本当の自分って何だろうと思う。 イースとはもうお別れした。この姿が、今の自分。本当の――自分のはずだった。 「私の幸せって何だろう。ラブと出会って、手にした幸せって何だろう?」 桃園圭太郎とあゆみの娘であること。蒼乃美希と山吹祈里の親友であること。クローバーの一人であること。 トリニティのリーダー、知念ミユキにダンスを教わったこと。四つ葉中学に通う生徒であること。 クローバータウンストリートの住人と仲良くなれたこと。 愛して、心配してくれる人々に囲まれて、笑顔で暮らせる毎日があること。 「それが――私の幸せ? 私の――?」 ゾッとするような恐怖に襲われる。自分の信じていたものが、自分の立っている世界そのものが、音を立てて崩れていく。 「何を……言っているの? それはラブの幸せじゃない! どれも、これも、全て――ラブが持っていて、私にはなかったもの。 だから――うらやましいと、思ったもの。そう――ラブに伝えたもの……」 ハラハラと涙がせつなの頬を伝う。 「無かったんだ……。始めから、東せつなの幸せなんて――」 「やっと、わかった……。私がうらやましいなんて言ったから、だからラブは―― 私がドーナツを半分コしたみたいに、ラブは自分が持っている幸せを全部、惜しみなく私に半分くれたんだ……」 「何が――自分の夢を探したいよ。何が――みんなを笑顔と幸せでいっぱいにしたいよ」 自分の幸せ一つ見つけられない者が、夢を叶えるなんてできるはずがない。まして、他人を幸せにするなんて……。 冷たい地面と秋風が、せつなから体温を奪っていく。気にもならなかった。心はもっと冷え切っているのだから。 涙は流れるに任せた。借り物だらけの感情の中で、悲しみだけが唯一、自分のものと信じられる心の働きだったのだから―― 『帰ってきたせっちゃん――ある日のせっちゃん。せつなが帰る日(中編)――』へ続く
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1014.html
140文字SS:ハピネス注入!冬のSS祭り2015【5】 1.[競作2015]ラブ&いつき「大切な友達」/一六◆6/pMjwqUTk 白い学ラン姿で「お邪魔します」と丁寧に挨拶。 お母さんてば、カッコいい!なんて叫んでるけど、 彼女の魅力はそれだけじゃないよ。 「ほら!」 「わぁ、可愛い! 次はボクだね。初めて素直に可愛いって言えた友達なんだ」 柔らかくて優しい笑顔。 今日は大切な友達、それぞれのうさぴょんの、お披露目会。 2.[競作2015]ラブ&いつき「大切な友達だからね」/ねぎぼう 「うさぴょん、その耳怪我してたの?きれいに治してもらったんだね」 「……道着の繕いで慣れているんだ」 「ウサピョンの怪我は……まだちょっと痛そうだよね」 「ウサピョンもボクが治そうか?」 「でもやっぱり自分でちゃんと治してあげたいんだ…… 裁縫教えて欲しいんだけど……いい?」 「もちろん!」 ※1の続きをイメージした三次140字SSです。 3.[競作2015]「大切な命の重さ」/ねぎぼう 「怪人にも命がある」 なぎさが久しぶりに観たバトルレンジャーにあった台詞。 (あたしたちはピーサードを「浄化した」のだと思っていた。 でも、ピーサードにも心があった。 それがたとえ善くない心だとしても、大切な命を奪っていたのだ。 その事実には変わりはない) ほのかのあの涙の意味を知った。 4.[競作2015]なお&やよい「大切な宝物」/一六◆6/pMjwqUTk 転びそうになって懸命に踏みとどまる。 良かった、と思った瞬間、目が覚める――。 あの日から何度も見た夢。 でも、あの時抱き合ったみんなの涙と、 やよいちゃんの言葉は忘れない。 「諦めないで良かった。良かったよぉ!」 胸を張って言える。 五人でバトンを繋いだ体育祭の思い出は、 あたしの大切な宝物。 5.[競作2015]ラブ&せつなで「大切な友達で、家族!」/ねぎぼう 「精一杯……頑張るわ!」 せつなの涙が嬉し涙になった日。 せつなとの時間、 せつなの声、 せつなの仕草、 せつなの笑顔…… 今はぜーんぶ愛おしい。 もうこのままずっと見つめていいかな? あたしが何兎も追いかける欲張りさんになったのは せつなに出会ったからなんだよ。 ダンスもプリキュアもせつなも! 6.[競作2015]ひかり&エレン「大切なのは、ハート」/一六◆6/pMjwqUTk 「音吉さんの本で調べたの!」 瞳を輝かせ、次々に言葉を並べる彼女。 「エレンさんって凄いですね」 そう言うと途端に頬が赤く染まった。 「す、凄くないわ。この世界のこと、もっと知りたいだけ」 「はい、私にもよくわかります」 なぜ「ハイキング」が「お鍋」になるのかは、 よくわからなかったけど……。 7.[競作2015]「大切なトモダチ」/ねぎぼう 「後からすぐに行く。皆先に行ってて」 二人を見送るとラブは針と糸を手にする。 「すぐに治してあげるからね」 慣れない手つきでウサビョンの背中を縫っていた。 「痛っ!」 針を指にも何度も刺して縫い上げる。 「もう痛くないからね」 (貴女が痛いのでしょ?) 友達思いの手にせつなは丁寧に絆創膏を貼る。 8.[競作2015]舞&こまち「大切なあなたの世界を」/一六◆6/pMjwqUTk 時々、小説を書いている時のこまちさんの頭の中を覗いてみたいって思う。 きっとこまちさんにしか見えない色んな光が詰まった世界が広がっていると思うから。 時々、絵を描いている時の舞さんが居る世界に行きたいと思うわ。 私には見えない光や影、強い思いに溢れているんじゃないかしら。 かいてみたい。 9.[競作2015]ラブ(&せつな)「大切だったはずなのに」/ねぎぼう 家族写真の少女をずっと見ている。 占い館で出逢って、 友達になって、 喧嘩して、 仲間になって、 家族になって……旅立っていった。 褪せぬ写真の色鮮やかさとは対照的に、 その記憶が甘く優しくなっていく。 心の叫び。 拳の痛み。 失うことの辛さ。 笑って送り出す心の軋みさえも。 大切だったはずなのに。 10.[競作2015]めぐみ&ひめ「大切な友達」/一六◆6/pMjwqUTk 「ひめはどうして白雪姫が好きなの?」 「そりゃあ絶世の美女だし~、 白馬に乗った王子様のキスで目覚めるからだよぉ!」 なるほど、と頷いたら、でもね、と小さな声。 「本当は七人の小人を……友達を持ってるのが羨ましかったのかも」 ニッと照れ笑いのひめに、わたしもハピネスチャージされちゃったよ!
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/873.html
140文字SS:フレッシュプリキュア!【10】 1.ラブせつで『愛されるのに臆病すぎて、』/ねぎぼう 「明日新しいベット届くって。今夜もあたしの使って」 「……ごめんなさい」 「そんなこと気にしなくていいんだよ、せつな」 ―― 愛されるのに臆病すぎて、それ故自分に言い聞かせる。 今はただ『護るため』生かされているのだ。 この世界を、この街を、そして毛布を敷いて隣で眠っている、この大切な人を。 2.ラブせつで『自分のモノには名前を書きましょう。』/ねぎぼう 「トリックオアトリート!」 ハロウィン体験の3人が桃園家に。 ラブは隼人と瞬にお菓子を渡すと、せつなには 「もうないんだ。悪戯、する?」 四つ葉中学での『自分のモノには名前を書きましょう。』という 指導を思い出し、ラブの頬に『せつな』と書いた。 「あたしもいいよね」 せつなの頬には『ラブ』。 3.ラブせつで【 おしえてあげる 】/ねぎぼう メビウスが正しく管理する現在と予定が全てで、その結果のみが在るべき歴史。 自分達は他のパラレルワールドの歴史も塗り潰そうとしていたのだ。 「大丈夫だよ、せつな。歴史の勉強ならおしえてあげるから」 (せつなが困っているのなら……) その思いだけで申し出る。 「ありがとう、ラブ。お願いね」 4.ラブせつで『ふたりぼっち』/ねぎぼう 「ウエスターとサウラー、ずっとふたりぼっちだったんだね」 「ええ?そう……ね」 「でも今はせつなもいるんだよね」 「私だけじゃない。ラビリンスの人たちみんながいる。そして私達の心の中には貴女達がいるの」 「うん!あたし達、ずっと一緒だね」 せつなとだったら……その思いにラブは蓋をする。 5.ラブせつで『ふたりぼっち』/140文字SSスレ148様 「ふたりぼっちだね、せつな」 「ふたりぼっち、って?」 「特別な二人、って意味」 苦手だった『ぼっち』って言葉が、その時初めて輝いて……。 「ラブ、今日もふたりぼっちね」 「ふふっ、しょうがないなぁ」 今ではそれは、二人だけの秘密の言葉。 ベッドの中、微笑むせつなに、あたしはそっと唇を寄せる。 6.ラブせつで『上手な甘やかし方』/ねぎぼう 「せつな~ニンジン代わりに食べて」 「しょうがないわね」 「ありがとう!助かるよ」 「あんまりラブを甘やかしちゃダメよ、調子に乗るから」 せつなはニンジンをひとかけら口に入れるとそのままラブに…… 「せつなちゃん、上手な甘やかし方わかってるみたい」 「でも、これってどっちが上手かしら?」 7.ラブせつで『誰も欲しくない』/ねぎぼう 友達のフリーマーケットに出す品物が足りないって聞いたみたいで、 自分も手伝うんだってティッシュケースとかいうのを一晩中縫っていたけど…… 「こんなのじゃあ誰も欲しくない、よね?」 「そうね……でもラブは頑張ったわ」 「ありがとう、せつな!」 「で、これ、どこからティッシュを入れるの?」 8.ラブせつで『人生で一番』/ねぎぼう 『今度の追試で赤点だったらダンス禁止だってミユキさんに言われちゃった。人生で一番のピンチだよー』 あのときの戦いは?とは思いつつも、メールを読み進めるせつな。 『こうなったらめちゃくちゃ勉強して、ピンチはチャンスにしちゃうんだから!』 (ラブったら……) 本当にそうしそうだと思えた。 9.ラブせつで『日常崩壊寸前』/ねぎぼう 世界征服の力が押し寄せ日常崩壊寸前の今、 この街を、世界を守ってきたプリキュアが自分の娘であったことを知らされるあゆみ。 この世界を救える唯一の存在だとしても、それ以前に二人は大切な娘。 危険にさらすわけにはいかない。 「あきらめるまでこの手を離さないから」 その腕をつかむ手に力を込める。 10.ラブせつで【 明日になったら 】/ねぎぼう 明日になったら、せつなは旅立つ。 「明日なんて……来なければいいのに」 しまいこんでいた心がふとこぼれる。 親とはぐれることを懼れる幼子のように強く握るラブのその手をせつなは包みこむ。 「ラブの夢は何?」 「ダンスで、世界に愛を伝えること!」 「その世界には、私達もいるから」 「……うん!」
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/994.html
140文字SS:ハピネス注入!冬のSS祭り2015【3】 1.[競作2015]ラブ&せつな「大切だから、大切なのに」/ねぎぼう あたしはせつなのほっとした顔が好き。 「お帰りなさい」ってお出迎えしたときの 「お家に帰ってきたんだ」って顔。 あたしはせつなの困った顔がすき。 「もうラビリンスに帰っちゃうの?」ってきいたときの、 本当はもう少しいたいという顔。 そんな困った顔をみてほっとしているあたしの顔は…… 嫌い。 2.[競作2015]【スイートプリキュア・響】君の気配(大切な親友の事ならなんだってわかる…か?)/mizuiram 「どしたにゃ?」 キョロリと辺りを見回す響にハミィが首を傾げる。 「奏の気配がする」 「「!?」」 ほんとに?とあこ。 さすが親友ね、と感激するエレン。 そして。 「みんな~!お茶にしましょ!」 … 「…もしかして」 「…気配って、ケーキの匂いの事にゃ?」 「…ある意味凄いわね」 「ん~美味し~!」 3.[競作2015]ラブ&せつな 「大切な夢だって、わかってる」/ねぎぼう 別れの辛さがラブの心を軋ませていた。 「わかってる。せつなの見つけた夢だもん。 でも、痛いよ。胸の奥が痛いよ」 せつなはラブの胸に手を当てて、おまじない。 「いたいの、いたいの、とんでいけ」 不思議と痛みが和らぐ。 「ありがとう、せつな。皆、このおまじない知ってるの?」 「うん、何故かね」 4.[競作2015]あゆみ&みゆき「大切な友達」/一六◆6/pMjwqUTk 良かったね、大切な友達に想いを伝えられて―― そう言おうと思ってたのに、何も言えなくなった。 キラキラの光が降り注いだ後、 フーちゃんの姿はどこにも無かったから。 しばらく空を見上げてから、 静かに微笑んだあゆみちゃん。 彼女の強さが本当にわかったのは、一年後。 キャンディとの別れを迎えた時。 5.[競作2015]ドキドキプリキュア・まこと「大切な友達」/mizuiram 「あの、サインの事だけど」 「ああ、もういいよ」 「え!?」 あっさりとしたマナの言葉に、まことは目を丸くした。 「みんなは?」 「ワタクシはスイーツの方がいいですわ」 「雇用主ですので…」 「私はサインとか興味ないし。それに」 皆で視線を交わし、笑う。 「友達からサイン貰うなんて、変でしょ?」 6.[競作2015]ラブ(&せつな)「大切な人がいない夜」/ねぎぼう あゆみは遅番のため、圭太郎と二人での夕ごはん。 「ちゃんと食べてるかなあ」 「……大丈夫さ」 あゆみもいたら、1つ空いたテーブルに もっと心が押し潰されそうになっていたかもしれない。 あゆみへの作りおきに添えるメモ。 『お母さん おつかれさま ラブ せ』 書きかけて 「やだ、あたし……」 ※せつながラビリンスに旅立ったその晩の桃園家の食卓での一幕 7.[競作2015]ゆり&ひめ「大切な服」/一六◆6/pMjwqUTk ちょっと怖そうだと思ってた先輩に呼ばれた。 「この服に合う靴を探してるの。手伝ってくれない?」 手作りらしいスカートの裾をつまんで、少し照れた笑顔。 こんな可愛い人だったんだ。 「ゆりさんに頼られるなんて、私もオシャレ番長だねぇ」 「ひめは何だかえりかに似てるから、つい声をかけちゃったの」 8.[競作2015]ラブ(&せつな)「大切なあなたへ」/ねぎぼう 「あった!」 森の中に並んだ石の跡。 「ごめんね……ずっと忘れてしまってて」 ラブはそこに花を植えた。 慣れない庭仕事、全部枯らしたりもした。 そして何年後かにやっと咲いた一輪の赤い薔薇。 もう届かないことは判ってる、それでも…… かつてせつなが一人石を運び花壇を作ろうとしたこの場所なら。 9.[競作2015]あかね&なお「大切なSt.バレンタイン」/一六◆6/pMjwqUTk 「あ~美味しかった。ご馳走様」 「ちょっと待ちぃ」 鉄板の上には白い皿。 その上にお好み焼き大のチョコレートケーキ。 「今日はこっちがメインや」 「メイン?デザートじゃなくて?」 「もうええ!ほな、切り分けてくるわ」 「よくないよ!あかねの気持ち、ホールで貰いたいもん」 「なっ、何言うてんねん」 10.[競作2015]スマイルプリキュア・なお「大切な家族、私の宝物」/mizuiram 「なお!あんたプリキュアだったのかい!?」 お母ちゃん!うん、実は… 「なんて事を!」 皆を守りたかったの!ほらあたし、一番上のお姉ちゃんだし 「バカ!」 え? 「上も下もあるかい!あたしにはみんな同じ、小さくて大切な宝物さ!本当にもう、なおったら…っ」 な、泣かないでよ。ね?お母ちゃん、ねぇ… ※なおの母にプリキュアの事がばれたとしたら…